野洲川のこっちとそっち  2014年2月1日

♣ 独 行“式内社探訪余聞2” ♣

式内社探訪余聞1」は一昨年、同じ鴨鍋と鮒鮨を食べに行こうというYSさんの呼びかけのついでに訪れたもの。その折既に「・・・1」と記したのは2,3があることを予想ないしは予定していた(笑)とも言えようか。それはともかく、守山や野洲駅近辺では収まらないほど湖東平野は広く、今日もターゲットを絞ったものの、そこまで6km近く歩くしかない。では、と先般来泉州で試みている「バスで突っ込んでから歩こう」方式を採用。それでも距離はしっかりありました。ホナ。
 ▲なお、お社記事に特化したページは こちら     ▼近江の式内社一覧ページは そちら

この先は田んぼ というバス停「洲本」で下車したら あとバスは無人。ドライバー独りで発車して行った。“あれで近江鉄道バスさん大丈夫かいナ”と独り言ちる。遥か向こうに近江富士こと三上山が霞む。

振り返るとほぼ西方に比叡山、北西に比良連峰の表の盟主・蓬莱山を確認する。蓬莱山は雪化粧。さあ、歩き出そう。・・第一ターゲットは右手向こうの集落内。

【@target】まず己爾乃神社。もう少し西方にある同名の神社と区別するため、鎮座の地名「列系図れっけつの(こじの)神社」と呼ばれているという。

【Atarget】そして西へ約500m。こちらは古来「大曲里」と呼ばれた地区名によって「大曲おおまがりの(こじの)神社」と呼ばれているのだそうな。ああややこしい。

大曲の己爾乃神社境内に咲く水仙。

野洲川の旧流路(下流を向いて左側の流れ)跡が公園になっている。一部細い水路を残して。

樹下じゅげ神社。己爾乃さんから流路跡公園を挟んで北側。明治までは十禅師宮という神仏習合の祠だったとか。(pass)

その集落内のお寺・天台真盛宗世野山観音寺。源頼朝や 大河の主役・軍師官兵衛の伝承が残る。

北東へ477号線がまっすぐ伸びている。略2kmで幸津川集落。まず天台真盛宗日照山東光寺。オヤ、裏口かい? そう、集落内のメインストリートはこの寺の向こうを通っている。

そして間もなく【Btarget】下新川神社。その昔この辺は水路が張り巡らされていて、この社頭の石橋もその名残?すぐ近くには船着き場の跡もある。

中洲小学校脇から上がってゆくと野洲川を渡る稲荷大橋。ここで守山市とお別れ。上流遥か三上山。因みに 洪水が繰り返されていた野洲川を改修すべく、広大な三角州の真ん中を貫通する放水路(いわば新しい野洲川)が完成したのは昭和55年(1980)。

同じく稲荷大橋から下流を望む。背後は雪の比良連山。渡り切ると野洲市に入る。(と思いきやそうでなかったことを発見。この辺は右側、つまり北の旧流路がほぼ市境になっているのだ)

川を渡るとサッカー場を含むスポーツ公園。その片隅につつましく雛鶴稲荷神社が坐す。さっき寄ってきた下新川神社の境外末社という。昔はこんな大きな川で隔てられてはいず、この一角は北流左岸の丘だった。(pass)

守山市立埋蔵文化財センターの傍を通り東へ。左 何かの集積場やビニールハウスの向こうに見える社叢は狩上神社。あとで行く兵主神社の「兵主二十一社」の上七社の内の1社だという。(pass)

さあこのあとで道を一筋取り損ねたから大変。工場群続きで延々旧流路内を歩くハメになる。おかげ(?)でYSさん邸を突撃訪問する計画はオジャン。

西河原地区に並ぶ(よく似た名前の)2つのお寺。(左)浄土真宗大谷派豊積山養因寺、(右)浄土真宗本願寺派旭照山養円寺。

西河原のはずれに坐す二之宮神社は、その境内の大半が古代庭園の跡で池が点在し、市の「親水公園」となっている。兵主二十一社の上七社の一。

その境内に坐す【Ctarget】比利多ひりた神社。

二之宮神社の手水舎。ネット情報によれば、兵主大社の御祭神が現地に遷座の際、亀の背に乗って琵琶湖を渡ったと伝えられ、そのためか、兵主大社および境外末社の手水舎には亀が多いという。そう、龍が多いよなあ。普通。

Sample

淺殿神社【Dtarget】。静謐なのだが心なしか境内が気忙しく感じられ早々に退出。。兵主二十一社の上七社の一。

田圃道をゆく。兵主大社の広大な社叢の向こうは蓬莱山をメインとした比良連峰。onmouse-up

兵主大社【Etarget】の華麗な楼門。集合時間を考えるとあまりゆっくりしてはおられない。それにしても矢張り「大社」やなあ、とわかったようなわからんような感想でこのお社を後にした。

境内末社の乙殿神社(pass)。兵主二十一社の中七社の一。

北へ出外れる際に坐す戸津神社。兵主二十一社の上七社の一。(pass)

安治の集落北端から田園地帯に出る。これから正味の田圃道(簡易舗装の農道)だ。一路北西の下堤を目指して歩きながらYSさんに電話する。まだ皆揃っていないので、という話でなんとかギリギリ間に合いそうだと安堵。それにしてもこの田圃道の長いこと。なんぼ歩いても近付かない。(帰宅後Google Mapで計測したら1,200mの直線ルートだった。しかもその下堤事務所からあやめ荘まで更に道なり真っ直ぐ1,400m!)

今日の総歩数  25,205 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら

目的地あやめ荘到着14:18。この写真を撮った、まさにその時右奥の方向から声が聞こえてきた。2時野洲駅集合・送迎車組が到着した。こんな偶然って、とまさに絶句ものであった。よかった遅刻にならなくて。