高槻しょうぶ園(田能)  1993年5月4日

 


田能、それは高槻のしょうぶ園のあるところ。一度行ってみたいと思っていたが、なにしろ遠い(高槻市とはいいながら殆ど京都)のと、バス便が極端に少ないので断念していた。先日高槻市営バスに電話し、@田能へは阪急などほかのバスは行っていないA亀岡へ(から)のバス便はないB日曜祝日で午前中3本のみ(8:40;10:03;11:48)ということを確認し、めどがついた。それで今日急に“行って来るわ”ということになった次第。

ローソンで弁当と缶茶を仕入れ、8:39のバスでJR茨木へ。9時着。2列車見送ってつぎの9:14の各停に乗り、高槻は9:20着。少し早いかなと思いきやなんと3つのバス停は行列。びっくりして早速2番乗場に並ぶ。しかし摂津峡、ポンポン山方面の客が多く、上ノ口や原大橋行きはドンドン来る。10:03で中畑行きが来たときフト後ろを見ると、何と2番乗場は蜒々長蛇の列ではないか。(あとで運転手の車内アナウンスで臨時が出たことを知ったが)
ㅤ一緒に先頭に並んでいたおっちゃん(とっくに俺もおっちゃんなのだが)が縷々説明して曰く@しょうぶ園まで片道550円A約40分かかるB気温は市街地と約4度違うC今はまだしょうぶの季節ではなく、6月末ごろが見頃D原集落までは人家が密集して大阪と変わらんEそのあと山間部に入ると道は狭くなり、100mと続く直線道路はないF自分は健康のため歩きに週2回行っている etc....聞くともなしに聞く。満員で定刻発車。
ㅤなるほど家また家。名神高速を走っていても大体わかるが、よく建ったものである。原集落へくると途端に風景が変わり、昔ながらの農家をちらほら見る。
ㅤ原大橋から山間部に入り、茨木の山間部同様のくねくね道が続く。砕石場の多いのも茨木と同じ。途中の河原でキャンプ、飯盒炊さんに興じているグループをたくさん見かける。河原に車椅子を出して坐り、膝掛けをしている老人も見かけた。
ㅤ出灰(いつりは=ゆずりは?譲葉?諭鶴羽?よくあるが語源は何だろうね。いずれにしても珍しい当て字だ。難読地名の一つ)。せせらぎの里とかいうのがある。ここで少し降りる。
ㅤそこからほどなくしてぽっかりと開けたのが田能の集落。周りの山が低く、大分標高も高いことをおもわせる。また土地が開けていて学校、農協、郵便局などがある。この辺の中心地なのだろう。しょうぶ園入口があったが、降りずにそのまま乗って、その先のしょうぶ園バス停で殆ど下車する。新設の高槻霊園の入口でもある。
ㅤ静かである。先に降りた人が行ってしまうと、ひっそりとした山里特有の気配。何ともいえない。道路からたんぼに降りてしょうぶ園入口に向かう。ちょうど田圃では代掻きである。蛙の鳴き声が聞こえる。たんぽぽが見事にまっ盛りである。入口手前に「標高330m」の立札がある。

やがて入口。入場料512円也を払って入場。いや、こりゃどうじゃ。しょうぶなんて何も咲いていないではないか。5月になったばかりではあたり前か。しかし山つつじが山肌をピンクに染めている。そこにシャクナゲの群落。あわてて説明パンフレットを読み返す。すると4月末から6月初旬までは“シャクナゲ園”で512円。6月初旬から7月初旬までが“しょうぶ園”で700円ということのようだ。

山の斜面に入って行く。小さな尾根の向こうにミズバショウの群落。今が盛りだが寿命は短いみたい。斜面には小径沿いにいろんな種類のシャクナゲが植わっており、丁寧に種名が記されている。バラみたいにまっ赤なものから、ピンクの濃いの、淡いの、白、ツートンカラーなど目を奪われる。ここはシャクナゲを名物にした方がいいのではないか、そう思わせるほどの見事さである。

シャクナゲ@

シャクナゲA

ミズバショウ

シャクナゲB

ミツバツツジ?

シャクナゲC

シャクナゲD

八重桜?

人また人のシャクナゲ山をのがれて食堂の南に出ると、そこにはもとのままの山里が広がっている。

スギナ、イタドリに目を奪われながら歩く。だらだら登りで中畑集落へ。11:55中畑バス停から南、山と山の間にポンポン山が顔をのぞかせる。静か、ほんとうに静かだ。車もほとんど通らない。中畑回転場(バスの方向転換するところ)で12時を過ぎる。

狭い峠道を経て「京都市」の標識から外畑集落へ入る。しいたけの直売店を過ぎると、左の山の上に巨大な変電所。持参の地図には載っていない。美容院が1軒、やや異質感をただよわせながらポツンとあるだけでひっそりとしたところ。市会か府会の選挙ポスターがようやく京都へ来たことを感じさせる。正面に小塩山がてっぺんに通信アンテナを乗せてもっこりとそびえる。

ここから道は細くなり、殆ど1車線で谷の中に入る。12:38出合。ここで二つの流れが合流し、出灰方面へ流れる。道は左折して峠に向かう。
(写真の細道は畦道。歩いている道は舗装道路)

途中左の山からの水が水はけが悪いため道路にあふれ、靴を没せんばかりの場所がありびっくりする。何とか通過。
このすぐ先に東海自然歩道出合。“12:57東海自然歩道の「右善峰寺」分岐に着く。すぐ(100mくらい)「左金蔵寺」の分岐となり、はじめて車道と別れて地道に入る。”

しばらく熊笹の快適な道が続いたあと、下り一方の杉林の中のうっとうしい道になり、産ノ滝を経て13:15金蔵寺到着。ようやく飯にありつく。食事後お詣りをして南春日町まで歩き、14:44の阪急バスで東向日経由帰宅。山を登ったわけでもないのに、久しぶりのせいかしんどい。ただし快い疲れだ。