念願の文殊院で智慧を授かった   2018年1月6日

♣ 独 行“文殊院と香久山周辺の式内社” ♣

正月三が日にY子さんの友人 そして昨日は日下部氏と一週間も経たないうちに 2人もの知人を彼の岸に送ってきた。つらい正月だった。
ㅤ風邪気味で越年したものの孫守りには差し支えなく過ごしてきて、あとはウォーキングを始めるだけ。天気予報によれば明日も明後日も似たようなものだという。ならば思い立ったが吉日。行かざぁなるめぇ。

=近鉄桜井駅→安倍文殊院→高田坐山口神社跡→稚櫻神社→戒外町坐春日神社→天岩戸神社→國常立神社→天香山神社→近鉄耳成駅=

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11時過ぎ桜井駅頭に降り立つ。

御破裂山は雪化粧(あの向こうは談山神社)。

「左土舞台/右安倍文殊」の分岐。一昨年正月は左に行ったが今日は右を行く。

駅から1.4kmで行き着いたのが西口(駐車場入口)。約20分かかった。中途半端な距離。これがなかなか来れなかった原因の一つ。<言訳>

安倍文殊院を景観的に代表するのがここ 仲麻呂堂(金閣浮見堂)。手前は榊莫山の筆になる歌碑 安倍仲麻呂望郷之詩♪天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも♪ がたつ。

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何十年来事あるごとに頭をよぎっていたのはこの西古墳。何で気になっていたかは忘れてしまったが。

本堂。ここだけ拝観券を購ってご本尊・文殊菩薩像「渡海文殊」に逢いに行く。素晴らしい。onmouse-パンフ写真up/→Blog

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文殊院山門(西向き)から出て次の目的地へ。

次への道すがら南東方向に音羽山連山を望む。こちらも冠雪。この道は聖林寺・談山神社への道。

高田の在まで来ると北方すぐにメスリ山古墳(墳丘長224m)の後円部が見えた。辻に立つ石碑は「愛宕山」。行ってみたいが今はこの辻から撮影者後方へ行かなきゃならない。
ㅤここから山口社までがシンドカッタ。標高差50m、約400mの道のりを小山の尾根まで登る。

今日の最初のターゲット・山口やまぐち神社跡(桜井市高田)。式内石村いわれ山口神社の論社の一。尾根に上り詰めたら左に鳥居、そしてその左奥に「金毘羅大権現」碑。その向こうは尾根伝いの細い道跡のようなものが見える。一方右いちだん上がったところには2基の灯籠の間に平石を積んで注連を張った個所がある。大事にされ方は鳥居方よりむしろこちらの方が勝る。傍には「高田廃寺」と「亥の子祭り」の2つの説明版があり、後者の文中にこう記されている。「山口神社の山の神に捧げたものを奪いあい暴れまわる子供の祭り。毎年12月の第1日に行われる」云々。行事の説明だけで山口神社についての説明は一切無い。

山口神社参道出口から北望。。

山口神社境内に聳える杉の巨木。

生田在の辻に立つお地蔵さん。左側に「左はせいせ」(左 長谷 伊勢)、右側に「すくたふのむね」(まっ直ぐ行くと多武峰 の意)と読める。

今日の第Aターゲット・稚櫻わかざくら神社。一昨年詣でた若櫻神社同様 式内若櫻わかざくら神社の論社の一。履中天皇磐余稚櫻宮説話をもとにしている点は同じだが、祭神はそれぞれ異なり、神社を司ってきた若桜部の系列の違い。という解説を読んだ。

拝殿の長押?に居たウサギ。
ㅤこれを撮って南西へ1.4km、橿原市万葉の丘スポーツ広場の一角、と言うよりは 天の香久山東麓に次のターゲット。

今日の第Bターゲット・春日かすが神社(桜井市戒外町)。当社は式内畝尾坐健土安うねおにますたけはにやす神社の論社の一。ちょうど香久山の反対側に坐す同名の論社に参詣したしたのは一昨年初夏のこと。

春日社からほどなく、今日の第Cターゲット・天岩戸あまのいわと神社に着く。式内坂門さかと神社の論社の一。もう一つの論社・阪門社は一昨年これも初夏に訪れた。と言う話は置いといて、当社の社名の由来はご本殿にある。いやご本殿は無くて磐座がこの拝所(右)の奥の竹林の中に坐す。右写真click→表示

天の香久山西登山口取り付き。遠く耳成山。

ここが中腹の登山口なのだが、行き交う人無し。丸太打込階段の連続。

漸く尾根道に上がって一人遭遇・挨拶。そこから更に木階段を上がって、、、100mちょいから50m登ることがこんなにシンドかったのか?

それはともかく152mの天の香久山頂上到着。これが今日の第Dターゲット・國常立くにとこたち神社である。式内天香山坐櫛眞命あめのかぐやまにますくしまのみこと神社の論社の一。右に併祀するのは高神社。
ㅤところで、だ、乃公はずっとこのお社が天香山神社と訳もなく信じていた。だってお山の頂上にあるんだもん。(→ここ

そして北ルートを辿って下山すると麓になにやら見えて来たのが最終ターゲット。

今日の第E(最終)ターゲット・天香山あめのかぐやま神社(天香久山北麓)。先述國常立神社と同じく天香山坐櫛眞命神社論社の一。ただこちらは施設的に完備しているうえに拝殿長押に麗々しく新しい社名額が掲示されている。「天香山坐櫛眞命神社」。鎮座場所は良く変わるのでいずれとも決し難いが両論併記としておこう。

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さ、おわった。あとは一路耳成駅へ。♪野火の煙の・・♪は持ち出さないで、遠く霞む二上山を見てほしい。それにしてもここで降ってくるか!

20分を閲して耳成駅着。それにしても近鉄って特急ばっかりやね。合間に来た15:08区間準急に乗り、八木で急行に乗換えて帰途に就く。

使用写真40枚(撮影枚数51枚中)。それにしても“遊び”の写真が無いことに驚く。式内6社完歩に向ってまっしぐら。これってつまらなくないか? 一覧表を塗りつぶすことが生き甲斐なんて人にも言えない。(WEBで堂々披露しているが)・・文殊院で授かった筈の智慧が役立っていない。お賽銭が足りなかったんだろうなどと罰当たりなことを云わないで下さい。罰は足の吊りに来ています。

今日の総歩数 18,453 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら