三輪から桜井を歩く  2016年1月16日

♣ AZハイキング“三輪神社初詣”後の式内社巡り ♣

大神神社大鳥居下で解散後K大人はJR駅に向かわれ、あとどうするかと見たらば、式内社巡りを継続する乃公の私案を聞いて同行するという。さ、困った。一般的に決して面白いコースではないのに。「それで結構」と仰るのなら「マイペース承知の助」でご一緒しようと12時過ぎに大鳥居下をスタート。

 ▲大和の式内社一覧ページは こなた

一の鳥居から南へぐるっと回ったすぐのところに坐すお社 綱越つなこし神社(左から正面鳥居、拝殿、本殿)。大神神社の摂社。「おんぱら祭」で有名(という)。大和名所圖會にこう記す。 綱越神社(つなこしじんじゃ) 三輪村にあり。〔神名帳〕に出づ。」

169号線とそのバイパスを渡り南西へ1.7km。少々迷いかけたが何々、お社巡りのいいところは各ターゲットがそれなりの社叢(いわゆる「鎮守の森」)をもっていることだ。「あそこだ」と言っているうちに家の陰で行き過ぎて回り込んだりしたが、それもお社巡りの楽しみ?なのだ。ということにしておこう。

今日の第Aターゲット・殖栗えぐり神社。よくある「社頭東向き、社殿南向き」の典型。上左本殿、右拝殿。下は社頭の燈籠・社号碑から鳥居を望む。 【注】なぜかこのお社は大和名所圖會には記載がない。

殖栗神社を出て今度は南東へ約2km。近鉄とJRを越えたところで約1名が所用で帰途に。残るは乃公含め5名。個人的都合で予定していた安倍文殊院は次回に回し、山口神社を目指す。

道すがら西望すると耳成山が二上山の間に。
 実はこの途中立派な社叢のお社・春日社があって同行者から「式内社?」と聞かれ否定しパスしたのだが、帰宅後調べるとこれがまあ式内社・他田坐天照御魂おさだにますあまてるみたま神社の論社の一と判明しガックリ(抜かりだらけヤ)。

「左土舞臺/右安倍文殊」の道標。両方とも次回回しだが土舞台の方へ行く

今日の第Bターゲット・石寸いわれ山口神社。左から社頭鳥居、拝殿、本殿。 【注】当社も大和名所圖會に載っていない。

今日の第Cターゲット・若櫻わかざくら神社。左から社頭鳥居、拝殿。右は本殿付近を窺ったが高い塀と鬱蒼たる樹々で全く見えなかった。大和名所圖會にはこう記す。 若櫻神社(わかざくらのじんじゃ) 櫻井の谷邑にあり。今白山権現と称す。〔神名帳〕に出づ。。そう、当社は鳥居や石段が東向きで社殿は南向き。

今日の第Dターゲット・高屋安倍たかやあべ神社。実はこのお社は若櫻神社に合祀されている。壁が高くて別社殿があるのかどうか不明。写真は若櫻神社社殿右脇に建てられた碑。「平成五年八月八日高屋安倍神社御祭神の大彦命御分霊を越前の鯖江市松阜神社に捧持して/奉祝/鐵斎の古き墨付かみことは高屋安倍なる大彦の神/畤人」。社殿左に高屋安倍神社名の入った燈籠があるというが未見。大和名所圖會にも出ている。高屋安陪神社(たかやあべのじんじゃ) 安倍松本山にありしが、近年若櫻社の傍にうつす。今高屋明神と称す。〔神名帳〕〔三大實録〕に出づ。

最終ターゲット・等彌とみ神社。今日訪れた5社のうち一番広く大きくて一番活気があった。この一の鳥居は伊勢神宮内宮から移設されたもの。

二の鳥居。

大和名所圖會にはこう記す。等彌神社(とみのじんじゃ) 櫻井の谷邑の南にあり。今能登祠と称す。【注:〔神名帳〕の記載がない】

拝殿

本殿

今日の総歩数 不明(2万歩超)    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら