日本北端の岬を二つ巡る  2014年7月13日

♣ きょうだい旅 “北海道・宗谷から洞爺まで” 3日目 ♣

     

蝦夷地の旅三日目は昨夜の宿を根城にして北の果てを巡り、オホーツク沿岸の浜頓別・クッチャロ湖に寄って、西へ横断して戻ってくるという総行程213kmのコース。北の岬々はFYさんの当初予定に入っていなかったのだが、せっかくここまで来たということで追加してもらった。結果オーライ。実は地図が不完全だったのか、添乗ナビゲータがアホだったのか、数か所で無駄足を踏ませることになり、(結果はオーライでも)実質はドライバを疲れさせることになってしまった。これは乃公深甚の反省。

遠く利尻島を背に牧草ロールがいくつも。抜海ばっかい岬から北あたりの風景。北海道旅も3日目となると見慣れた風景なのだが、それでも“あぁ北海道だ”と感動してしまう自分が居る。

ノシャップ岬にて。昨日のペンケ沼/ペンケトー同様、今まで根室の納沙布岬と混同していたことに気付く。(ここは野寒布と書き語源的に意味は同じ)

振り返れば海岸段丘上に自衛隊分屯地の施設。初日の千歳での戦闘機(F15?)十数機のスクランブル発進といい、北の守りの厳しさを垣間見た思い。

日本最北の終点駅・稚内駅は見事に近代化されていた。降りて撮るのはヤーメ。

宗谷湾沿いに咲くエゾカンゾウの花。この辺で「メグマ沼」を探して右往左往する。宗谷岬が遥か彼方。

帰ってから調べて分かったことだが、メグマ沼は稚内空港の裏にあった。すぐ近くをウロウロしていたのだ。

マツヨイセンノウ(待宵仙翁) or アポイマンテマ

宗谷岬到着。これは「日本最北端の地」

宗谷海峡を隔てて北方遥かロシア・サハリンの最南端の山々が見える。

かの間宮林蔵の銅像。

ダ・カーポの歌った「宗谷岬」の碑。♪流氷とけて 春風吹いて/ハマナス咲いて カモメもないて/はるか沖ゆく 外国船の/煙もうれし 宗谷の岬/流氷とけて 春風吹いて/ハマナス揺れる 宗谷の岬♪ 吉田弘作詞

最果ての地に咲く花々

どこも変りはないのだが、とりあえず最北端地の海水を掬う。

この日、この時刻、この位置に来ました。気温は18℃でした。

さぁ、道は道北の東側・オホーツク海沿いに回り込み、南下して浜頓別はまとんべつに向う。61km。

約1時間で浜頓別はクッチャロ湖畔到着。まずは「はまとんべつ温泉ウィング」レストランで昼食。

毛ガニと貝柱のあんかけ炒飯。美味しうございました。

湖畔へ出てすぐ美人にとっつかまった。売店のPRを聞き流して記念写真のシャッター押しを頼んだだけ。御免なさい。

今日は年に一度の「クッチャロ湖湖水まつり」の日。露店が出、バンド演奏があり、水際では丸太乗りやカヌーのイベントがあって大賑わい。

浜頓別から豊富へ84号線ではなく、北側の林道=途中で84号線に合流する=コースをとった。のはいいのだが、行けども行けども車はおろか人っ子一人いない。当然人家はない。見晴らしは全くない樹林帯の中。とうとう辛抱たまりかねたFYさん、浜頓別へ引き返して改めて84号線に入り直す決断をした。この間の往復ドライブ 50km余。

Sample

ということで改めて走り出した84号線は、低いながら北海道北部を東西に分ける脊梁山脈を越える。途中飛び出してきたキタキツネ。「轢かれるぞ! 気イつけや!」

宗谷本線豊富とよとみ駅。特急停車駅。

駅のそばに錆びたまま展示されている昔の「救援車」。見学用?階段はあるが扉が開かない。

駅待合室。地域の人の心尽くしと思われる座布団を敷いたイスが“主人公”ストーブを囲む。

そうだそうだ、あしたの城オーナーお勧めの地『およそ日本らしくない規模の草原』を忘れていた。NHK「坂の上の雲」ロケ地の豊富町大規模草地牧場。分岐点まで戻る(往復20km)。

同じ道を引き返して草地牧場に乗り入れると、その先には表示が何もない。この辺だということはその規模の壮大さから大体わかるのだが、もっと・もっと、と先を探していたらこのあたりで風景が変わりそうに。あわてて写真を撮りながら、それでも「同じ道を引き返すのもナァ」ということで。写真は坂の上ならぬ「丘の上」の雲。

今日の総歩数 4,359 歩    ̄|△| ̄   今日のルートマップはこちら