福知山線廃線跡を歩く  平成6(1994)年5月2日

 


噂に聞いていた福知山線廃線跡を歩く。入口の表示に曰く「当旧線跡地はハイキングコースではありません。昭和61年8月に鉄道施設としての使命を終えたため、その後整備がなされていません。途中のトンネルには照明がなく足元が見えません。また落石、倒木等が発生しており危険ですので立ち入らないようお願いいたします。万一事故等が発生してもその責は負いかねますので予めご了承ください。西日本旅客鉄道株式会社」 今はこういう→{立派な看板}が建っているという。


これぞ鉄道廃線跡地。真っ直ぐな地道が続く。


最初のトンネル(北山第一トンネル:全長300m余)。右側がトンネル開通前の線路敷(旧線の旧線)という。さっきの表示通り真っ暗。誰かが“懐中電灯必携”といっていたな、と今思い出す。時既に遅し。


二つ目のトンネル(北山第二トンネル:全長413m)が見えてきた。この辺になると、枕木が残ったまま。トンネルの中で足元の怖かったこと。


なんとか岩、という表示があったので撮ったに違いないが、今となってはわからない。


向こうに見えるトンネル(溝滝尾トンネル)を抜けると眼前にこの赤いトラス鉄橋(武庫川第2橋梁)。本コース唯一といってよい彩りにしばし休憩。


橋梁上から下流俯瞰。


「以下省略」続きでようやく『新』武田尾駅に到着。ちょうどトンネルに電車が入ってゆくところ。この右手、橋梁上から次のトンネル内にかけて『新』武田尾駅のプラットフォーム。


駅プラットフォーム上から歩いてきた道を望見。左の広い道、大きな送水管が跨ぐ向こう側あたりが『旧』武田尾駅跡という。


特急「北近畿」が通過していった。2011年に特急「こうのとり号」に変わった由。(2014年記)