狛犬さん全部“当たり”  2021年9月15日

♣ 独 行 “熊野田から上新田へ” ♣

お宮の番人さんに“当たり”はないだろう、と言われればグウの音も出ない。でも“当たり”だったんだもん。その“当たり”狛犬さんには乃公の見るところ共通事項がある。僻目かもしれないが「古そう」な ところが共通している。新たに奉納された狛犬=比較的最近作られた=は、ほぼ例外なく吽形の頭上は阿形同様にのっぺらぼうなのだ。そう、何の話かというと、狛犬吽形の頭上のつのの話。興味のない向きにはお薦めしない類の話である。

熊野田に坐す八坂神社。祭神はスサノオ。御多分に漏れず明治以前は牛頭天王を祀っていたという。

社殿

本殿前の狛犬吽形。申し訳程度の角が(よく見ると)ある。申し訳程度ということは時代が相当下ると思われる。走人(はしりびと=家出人)足止めの紐が見える。

境内社(多分愛宕社)。明治末期に合祀されたらしい。

此処の狛犬のが今日の3件中一番はっきりしていた。多分一番古いのかも。

「熊野田から上新田へ」という惹句は先日の「宿久庄から小野原へ」同様、北摂は茨木箕面豊中吹田という行政区画が確立する以前からある集落巡りの謂い。古いお社を巡るということは畢竟、古い集落を巡ることとイコールなのである。

上新田天神社社頭鳥居。

仝社殿。

ここの狛犬も申し訳程度の膨らみが(傍へ寄ると)確認できる。“標高”1a程の膨らみでも、あると無いとでは雲泥の差。しかしこれがツンツルテンというか、のっぺらぼうに変わってゆく直前の姿なのかもしれない。

乃公の見て話題にしているのは畿内型の一部ということらしい。各地にいろんなスタイルの狛犬が居て、関東では狛犬でなくて獅子だという説もあるやに聞く。京都国立博物館のサイト記事が乃公の御託の基本となっているので、異論のおありの向きはご勘弁いただきたい。

=佐竹台6=桃山台=熊野田東BS→八坂神社→上新田天神社→千里中央BS=

今日の総歩数 8,748 歩    ̄|△| ̄   ルートマップは省略