高鴨社のサクラソウは未だだった
2018年4月12日

♣ 独 行“南葛城の式内社を歩く” ♣

4月から主なコーラス練習日程の整理を実施。その第1発が昨日で、SBをお休みさせて貰った。身体ももちろんだが気分的なリラックスの度合いがまるで違う。それで今日の、というわけではさらさらないのだが、、。3月末の運休無駄足のリベンジを前夜宣言して準備。

=近鉄御所駅(コミュニティバス)=高天口バス停(旧道経由)→高天彦神社→高鴨神社→風の森神社→葛木御歳神社→小殿バス停(路線バス)=近鉄高田市駅=

点検運休も無事済んだか今日は定刻前から待っていてくれた御所市のコミュニティバス。有難う。10:15

内回りがどう回っているのか部外者には分からないが、あちこち寄って無事高天口バス停着。10:40。遠く金剛山。

道すがらヤマブキの花。

高天彦神社参道の標識と灌頂縄を下げた結界。右は高天集落への車道。

参道を入って振り返った景色。ここは標高370mで中景の巨勢山塊手前(葛城川)は200m。

参道はキツイ。よく踏まれているがツツジ園の遮蔽金網が厳重。土蜘蛛窟はパスしてしまった。

参道を抜けると真正面に高天彦神社の社叢。背後にそびえる金剛山の前山・白雲岳が神体山だったのだろうと言われる。道がふさがれているのが見えるだろうか。乃公はあれをヒラリと飛び越えたので、あろう。それにしても入口に「参道」と書いておきながら、出口で遮閉するとは如何なものか。

今日の最初のターゲット・式内高天彦たかまひこ神社。高天彦神社(たかまひこじんじゃ) 高天村にあり。今彦澤権現と称す。北窪・極楽寺村の氏神とす。〔神名帳〕〔続日本紀〕〔続日本後記〕〔三代實録〕に出づ。【大和名所圖會】 

参道真ん前の古木・鶯宿梅(おうしゅくばい)は伝説に彩られている。残念ながら季節は過ぎた。

本殿の脇にある土蜘蛛塚 という説明もない。

参道というにはあまりにも自然の残り過ぎ。。というかみごとな杉並木。

お社の北に広がる、といっても僅々十数戸の高天集落。あのはずれに橋本院があるが割愛。この辺りは標高450m。

高天の在の東を限るサクラソウ。ここから谷沿いに100m近く高度を下げててゆくと「参道入口」に合する。

前に広がる巨勢山塊めがけて下ってゆくと北窪の在。右折して伏見を経て鴨神へ下ってゆく。

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途中で山並みの向こうに見えた鋭鋒。方向は真東。あれこそ三重との県境にそびえたつ高見山(1,248m)に違いない。onmouse-up

鴨神の在にひときわ雄大な社叢これぞ高鴨のお社。川を堰いて神池(左)とし、堤を参道としてその向こうに社殿が並ぶ。

今日A番めのターゲット・延喜式では高鴨たかかも阿治須岐詫彦根命あじすきたくひこねのみこと神社と記されている高鴨たかかも神社。高鴨阿治須岐託神社(たかかもあぢすきじんじゃ) 神通寺村にあり。佐味荘六村の氏神とす。〔神名帳〕に、及び〔三代實録〕に出づ。神宮寺あり。一名金剛寺。此寺に大般若経あり。跋に曰く、施入大和國葛上郡高鴨大明神云々。【大和名所圖會】 「高鴨神社は全国加茂(鴨・賀茂)社の元宮」という掲示もみられ、一般的に「上鴨社」ともいうらしい。

左は神池左方奥に坐す西宮。詣り損ねた(写真は資料転写)。右は社殿右方に坐す東宮。

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重文の社殿に増して当社を有名にしたのは、毎年4月中旬から5月上旬にかけて開かれるサクラソウ祭りだ。500種2,200鉢以上の日本サクラソウが境内一杯に妍を競う。14年前AZのハイキングが期間中にここを訪れているが、乃公は都合で参加できなかった。それでこの機会、今年は花がどれも早く咲くのでサクラソウも12日に、と思ったのが素人の赤坂見附。販売用に用意されたこの6鉢しかなく。意気込みはあえなく潰えた。onmouse-up

もう正午を回っている。阿部野橋駅で買ってきた弁当を喫する適当な場所が、と思ったが、高鴨さん境内は全くそのような雰囲気ではない。前回の山邊御縣神社みたいなわけにはまいらない。次の風の森神社は大丈夫かな、ということで。

風の森の坐す社叢が見えてきた(鉄塔の左)。この地点は葛城から五條の宇智へ越える最高所で、マップには“風の森峠”と記されている。標高272mで1.5km南の和歌山線踏切(県境)は190m足らず。同じ距離北上した地点では200m足らずと、3km移動するうちに6〜70mアップダウンすることになる。吉野川筋と奈良盆地をつなぐ最低地点でもあって、古から人々はここに風の神・志那都比古を祭って金剛下ろしを含む風害逃れを祈ってきた。

御所市鴨神という御所市でも最南端の地区に坐す神社(式内社ではない)。ただ困ったことに、途中の道標にはあちこちで「志那都比古神社」と書いていたのに、Google Mapでは「風の森神社」だ。神社庁の一覧にもないお社では仕方がないか。乃公はカルチャー例会(2001年)に続き2回目の参詣。

下街道の旧道をたどって東持田の在に入ると宿場風の景色が現れてオヤオヤ。

どうも4〜500m遠回りしたような気がするのだが、それはともかく最終ターゲット前で一の鳥居がかくれんぼして御座る。

今日の最終ターゲット・式内葛木御歳かつらぎみとし神社。御歳神社(みとしのかみのやしろ) 持田村の東にあり。〔神名帳〕に出づ。西持田・小殿・下茶屋村の氏神とす。【大和名所圖會】 高鴨を「上鴨社」というのに対して当社は「中鴨社」とも呼ばれるという。

以上で今日の予定終了し、小殿バス停まで出たら高田市行きの路線バスまで40分がとこあることに気付く。仕方がないので目の前の711で時間をつぶし、14:39のバスの人となる。高田市駅前で降りてホームに上がって、そこではじめて“この駅は大阪線ではなく南大阪線の駅だ”ということに気付くが後の祭り。バスの中でうたた寝していたのがいけない。これを「後悔何とやら」と申します。

今日の総歩数 9,122 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら

この歩数はReloadしたAccupedoでの歩数だが、相変わらずおかしい。歩行総距離はMap上で8.7kmあり、歩幅70cmとしたら12,000以上になる筈。当初で少しの階段上りもしているのでこれ以上にならなければおかしい。センサーの問題なのか?