どこもかしこも桜満開  2017年4月10日

♣ 独 行“葛城山麓の式内社巡り” ♣

10:50近鉄の阿部野橋発吉野行き急行はそれと思しきお花見いでたちがそこここに見られた。10分前の吉野行き特急は多分全員がそうだったのだろう。ということで尺土で御所ごせ行きに乗り換える客は乃公ほか約1名。これを素っ頓狂と言わずして何と言うべきか。

11:32忍海おしみ駅頭に降り立つ。ここは御所線の駅。ここから一路西方・葛城山麓を目指す。

2.5kmの登り基調の道すがらあちこちで桜が満開。



何じゃこりゃbP.(畑の畦に立つのはマネキンの案山子でした)。遠く葛城山。

今日の最初のターゲットへは裏参道から入ります。表参道は左向こうとわかっているのですが、道がこちらを通れと言っているみたいだったので。

いやいや今日の第@ターゲットは実に風情も風格も兼ね備えた神社でした。葛木坐かつらぎにます火雷ほのいかずち神社。通称笛吹ふえふき神社。【大和名所図会】火雷神社(ほのいかづちのじんじゃ) 笛吹村にあり。〔神名帳〕に出づ。/笛吹祠(ふえふきのやしろ) 笛吹村にあり。これでみると名所図会の時代には笛吹は別名ではなく別のお社だったのかもしれない。

本殿左上に横穴式の古墳一基。笛吹連の祖の墳墓と伝える。

境内に日露戦争の戦利品だったロシア製大砲一基。何じゃこりゃ2.

と、いろいろあるのだが、何にも増してこの境内の佇まいが素晴らしい。下の鳥居から参道がジグざくに設定されていて、紅葉の季節に再訪したいと思ったことであった。

次目指して南約1.6kmの道のり。これは安位川畔の桜

同所でセルフタイマーで撮るが、見事に花に負けてしまった乃公。(花と張り合う柄か?)

第Aターゲットは県道30号線沿い坐す式内・鴨山口かもやまぐち神社。【大和名所図会】鴨山口神社(かもやまぐちのじんじゃ) 倶尸羅村(くじらむら)高鴨山にあり。松一株あり。樹下に小祠あり。土人云ふ。樹頭に時々聖燈あらはる。「くじら」はいま「櫛羅」と書き「蛇穴サラギ」などと共にこの地域の難読地名の一。因みに“・・・山口神社”は皇居殿舎造営用材を伐り出す山の神を祀るお社のことだという。

更に南西へ1km余り。桜やらスミレやらいろいろ忙しい。

本日の第Bターゲット駒形大重こまがたおおしげ神社。式内・葛木大重神社の論社。【大和名所図会】葛木大重神社(かつらぎおほへのじんじゃ) 楢原村にあり。〔神名帳〕に出づ。/重丘(しげおか) 楢原村にあり。緑樹暢茂し、林中に小祠あり。明治時代に駒形神社に合祀され現在の形となったという。名所図会引用の後半部分も関係あるか。

何じゃこりゃ3.境内には先日長尾神社でも見られた蛙がいた。ここは「ぶじ帰る」。

参道から東望。耳成山、畝傍山が指呼の間。

上記2枚いずれも駒形大重神社参道の桜。かくしてあとは下り一本道で約2.5km。最終の社叢がだんだん近づいてくる。

Sample

今日の最終(C)ターゲット鴨都波かもつば神社。神名帳に鴨都波八重事代主命カモツバヤエコトシロヌシノミコト神社として掲げられている式内社。【大和名所図会】鴨都波八重事代主命神社(かもつかものなみやへことしろぬしのみことのかみのやしろ) 御所村にあり。近隣五箇村の氏神なり。〔神名帳〕〔文徳實録〕〔三代實録〕に出づ。現在本殿修復中で拝殿内に仮本殿が設けられている。 ただなあ、何回詣でても当社はよくわからない、R24に西面する鳥居が正面かと思うが社殿は南面し、南側は藪でふさがれている。こういう大社はその辺実にハッキリしているものなんだが。

柳田川畔の桜並木は花が零れんばかり。遠く葛城山。

北行0.5kmで近鉄御所駅到着。3時前。本日の予定滞りなく完了。

今日の総歩数 13,845 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら