七竈ナナカマド岳樺ダケカンバは満艦飾  2015年10月7日

♣ G34会旅行 “信州 歌のジョイフルツアー”-2- ♣

     

信州二日目の朝は寒い。何しろ標高1,500mの谷間。ホテル係員の話では外気温0℃だったという。6時ロビー集合で岳沢湿原に行こうというタケヒコさんの召集令状が出回っていたのに、乃公目が覚めたのが6時10分。

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早暁の焼岳。onmouse-up

フロントの天気予報は今日以降3日晴続き。(時々曇)は気にしない。

8時前に駐車場に向う。河童橋は霜が降りていた。外気温3℃。

今日のコース=宿→(乗鞍スカイライン経由)→乗鞍岳畳平→(散策下山)→位ヶ原山荘バス停→乗鞍高原温泉湯けむり館(入浴・午餐)→大王わさび園→大町温泉・黒部ビューホテル

岳沢・穂高方面は雲一つない。

8時バス出発。釜トンネルから新しい安房トンネルを経て乗鞍スカイラインに入る。

スカイライン途中から北方 穂高連峰を望む。

畳平駐車場(2,705m)到着。目の前に恵比須岳(2,831m)。空が青黒いのは山が高い証拠。

乗鞍コロナ観測所のドームの向こうが最高所・剣ヶ峰(3,026m)、手前が摩利支天岳(2,870m)。

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北方すぐの魔王岳(2,763m)。
onmouse→集合写真(YEさん謝々)

乗鞍本宮の中之社社殿。

ということで本日のメインエベント「乗鞍岳下山」開始。少し下ったところでバスを降りドライブウェイを歩き出す。ここはマイカーの乗入規制がかかっているので、1時間1本のバスさえ気を付ければ呑気に歩ける。九十九折の始まる位ヶ原山荘まで約4km、標高差にして約350mの下り道はナナカマドやダケカンバの群生地。森林限界の上にあるのでハイマツなどを含む背の低い植生が殆んどで眺めは最高。おまけにピーカンの快晴ときたもんだ。

真東に遠く八ヶ岳連峰を望む。

歩き出してすぐ、はるか上に剣ヶ峰を仰ぐ地点でナナカマドがはじまる。が、葉っぱが完全に散ってしまい実だけが残っている。タケヒコ君“2週間遅かった”と嘆くこと頻り。君のせいではないンだよ。

道端の湧水が凍っている。

20分がとこ下って漸くナナカマドの紅葉に出っくわした。これ以後はずっとこの状態。

宝徳霊神バス停。この近くの旧い登山路沿いにこの神像が祀られているという。

はじめて背の高い木に巡り合った。ダケカンバ。但し黄葉の影も形も無い裸状態。

窪地にびっしりと霜柱。まだ溶けていない。もう10時を回っているんだが。

手前にナナカマド。少し向こうにダケカンバの群生林が見られるが、ここも葉っぱが無い。

乗鞍のピークもこの辺で見納めか。

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ようやっとダケカンバの黄葉にご対面。

遠く穂高連峰。これもこの辺で見納め。
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散策の終点が見えてきた。その向こうは見事な九十九折。

散策の終点・位ヶ原山荘前。人数の足らないのは用足しか、はたまた未着か。 

実はYE君、下りに自信がないのでバスで降りてくる、その筈だったが、少し遅れて歩いて降りてきた彼の姿が見えたときは思わずみな拍手。曰く「写真を撮っているうちにここまで来てしもうた」。全体で80分かけて降りてきたことになる。まもなくバスが到着。乗鞍高原温泉の湯けむり館で入浴と午餐。大きなピザを地ビール付きでそっくり平らげるあたりまだまだ皆さん元気です。

湯けむり館前で。

あとはひたすら下るだけ。再びバスの人となった一同は梓川を下って安曇野に出、そのど真ん中に広がる広大なわさび園に到着。総面積15ha、1915年から20年かけて完成したという。

松本の北方で梓川と奈良井川が合流して犀川になり、明科の西で高瀬川、穂高川、万水よろずい川を合わせ一本の犀川となって善光寺平へ出てゆく。これが信濃川の上流。という話は置いといて、この合流点付近、安曇野のほぼ最低地点(520m)付近にこの広大なわさび園はある。

「一般河川の万水川(奥の方)と湧水100%の蓼川(手前)の水質が全く異なる二つの川が、中の島をはさんで、いかにも一つの川のように流れています。蓼川は何十ヵ所かの小・中わさび畑を巡り巡った後に安曇野で最も低いこの地に集まり(中略)。蓼川を流れる湧水の量は1日7万tとも言われます。水質などの違いから双方の水は、しばらくの間混じろうともせず並行して流れます」〔説明板より〕

安曇野の名物の一つ・道祖神石碑がこの流れの畔に建っていた。別名を塞(さえ)の神と言い、集落の入口などに置いて悪霊や疫病など邪悪なものが入って来ないようにする役目を担っていた。

このトンボ、乃公の手にとまり、しばらく離れようとしなかった。

かくして二日目の予定も無事終了し、車は今日の宿・大町温泉の黒部ビューホテルへ。
(今日のルートは下記マップをクリックしてご覧下さい)