今日で旧・宇治郡はクリア  2014年8月11日

♣ 独 行“山城の式内社巡り2回目” ♣

「今日で旧・宇治郡はクリア」と書いたものの、宇治神社ほか数社は過去何回か訪れているので、今日は正味3社。それに旧(以下略)紀伊郡の御香宮を加えた4社で今日の行程とした。葛野郡と愛宕郡は主として現京都市内で、これは別扱いにしておかないと大変。まずは乙訓、宇治ときて山城の式内社巡りが動き出した。・・・ただ、ハイキングとしては行ったり来たりのある意味“ロス”があって・・・仕方がないか。
 ▲なお、お社記事に特化したページは こなた     ▼山城の式内社一覧ページは かなた

まず今日の第1ターゲット・御香宮こごうのみや神社。当社は南面し、門前は大手筋。かつての伏見城への道に面している。表門を入ってすぐこの一の鳥居をくぐる。現在の感覚では伏見一のお社は伏見稲荷だが、このお社は地域の産土神だという。

拝殿は京都府の指定文化財だそうだ。唐破風にある極彩色彫刻が鮮やか。

当社改名(旧・御諸神社→香水湧出により)のもととなった「おこうずい」。手前の拝礼用手水は無人で向こうの「水汲み」のお客が引きも切らない。

さあ、山科石田の第2ターゲットまで4km。途中桃山御陵に迷い込みかけた。

御陵分岐から約20分で六地蔵さん。この古びた標石が迎えてくれる。乃公はじめて。

六地蔵堂。(法雲山浄妙院大善寺という立派な母屋があるんだが)かつて小野篁が刻んだという6体の地蔵のうち、5体はその後平清盛の命で京へ通ずる主要街道の入口に分置したという。

六地蔵を出てほどなく道を取り違える。だいたいネクサスを見ながら歩いていて迷うとはどういうこっちゃ。距離的なロスは少ないとみたが、如何せん、お宮の入口はさびれているとまず正面一ヵ所しかない。けっこうバリケードだけはしっかりしている(涙)。ここもその例に洩れずでぐるっと巻いてしまった。

ということで第2ターゲット・天穂日命神社の坐す石田いわたの杜にやっとこさ到着。ここは万葉集などの歌枕として夙に著名。

天穂日命神社社頭の順徳天皇歌碑「順徳院 ♪ひぐらしの 涙やよそに 余るらん 秋と石田の 森の下風♪」

藤原宇合(不比等の三男)の歌碑「宇合卿 ♪山科の 石田の小野の 柞(ははそ)原 見つつや君が 山道越ゆらむ♪」

境内の摂社・子守神社。石碑面には「篭守神社」とある。それにしてもこの境内はやぶ蚊がひどい。

石田社を出て南へ真っ直ぐ。六地蔵駅から道なり(?)に南進。木幡正中でこの築堤にぶつかる。Blogにも書いたが、戦時中の陸軍火薬工場への引込線跡。京阪と道路2本がアンダークロスしている。(下記写真A地点)

左へ道なりに歩くとJR奈良線木幡駅手前で築堤上に上れる。そこからさっきの地点を眺める。弧を描いて真西へ90度曲がってゆくのが見えた。(下記写真B地点)

築堤跡からほどなく第3ターゲット・許波多こはた神社。JR木幡駅の西北。次社と区別するため「木幡神社」とすることもある。

木幡社からさらに南へ1.6km。五ヶ庄に坐す許波多神社。これが最後のターゲットで、あとは東南へ1km京阪黄檗駅まで。今日の予定終了。駅前のパン屋で菓子パン1個買ってホームで齧って本日のルヒシメ完了。14:05電車に乗り中書島・門真市経由帰宅。

今日の総歩数 18,362 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら