久米田池から  2014年4月11日

♣ 独 行“泉州の式内社巡り 通算10回目” ♣

泉州の式内社もあと十数社を残すのみ。それを路線別で4回ほどに割り振ったのだが、前々回にスルーしてしまって悩みの種だった穂椋さんを無理くりくっ付けて今日のコースにした。名付けて「久米田池から」。“そのままヤンカ”という陰口は聞こえなかったことにする。
 ▲なお、お社記事に特化したページは そこ     ▼和泉の式内社一覧ページは 向こう

久米田池の堤防を横目に見ながら駅から歩くこと約半時間。三田の集落に入って坂を登ると見えてきたのがこれ・穂椋ほくら神社の社叢。こんな高いところにあるのに 何故見えなかったんだろう。すべて間の悪いときはそっちへ転がってゆくものらしい。

境内の桜はあらかた散っていたが、この八重だけは満開。

しばし境内を逍遥し、西方向久米田池を目指す。道端の家に咲く季節の花が目を楽しませてくれる。

突然開けた視界。久米田池を西望する。僧行基が開削を指導したと伝えられる。その池の維持管理のために創建されたと伝える久米田寺が右奥に、そして右手の堤に桜並木。今からそちらに向かう。そう、前回来たときは水が抜かれて干上がっていた。

池の北岸約1,000mにわたって桜並木が続く。残念ながら殆んど花は終わりだったが。池にはカモ数種類、キンクロハジロ、カイツブリ、アオサギがそこここに。鳴き声が結構喧しい。

池西北に久米田寺。楼門、金堂、多宝塔などの伽藍が並ぶのが見て取れる・・・というのはお参りしていない証拠。理由は 前回久米田寺の裏にある古墳を見逃していた、そのリベンジも今回の目的の一つだったから・・・

貝吹山古墳は墳丘長130mの前方後円墳で久米田古墳群の盟主的存在。周濠跡が残る。

後円部頂上から前方部を見下ろしたところ。

Sample

後円部頂上には三等三角点標石が鎮座している。帰って調べたら間違いなし。onmouse-地形図up 標高44.8m。

久米田駅に戻り、4つ戻ればそこは富木とのき駅。「殿木」連が居住していたとか「等乃伎」神社があるとか、宛てた字はともかく この地名は古い。

富木駅頭。

東方ほどなく等乃伎とのぎ神社。二の鳥居奥に祓岩。「社殿へお参りの前に穢れを祓われる方はこの祓岩にお参り下さい」とある。

境内に咲くちょっと変わった椿の花。椿だと思うのだが、葉っぱは長いし、花は紅白斑でしかも下向き。よく見ると樹全体が枝垂れ気味。でもなあ、葉っぱの硬質で艶々した具合がどう見ても椿の仲間なのだ。

等乃伎さんから真東1kmちょっとで日部くさべ神社。桜の陰になっている神門は神仏混淆時代の風情。

左奥にはくさべ不動こと行興寺という真言宗醍醐派のお寺があった。

ややあって石津川にかかる落合大橋を渡る。このあたりでやたらいい匂いがする。見ると左手に神戸屋。さっき遅昼を認めたばかりなのにパンが喰いたくなる。

八田荘の住宅街風景。八重桜真っ盛り。Wikipediaによると『現在 氏神社は「はちた」、村名(地区名)は「はった(しょう)」、大字(町名)は「はんだ」と読み方がさまざまである。』とのこと。

その蜂田神社。古代この地を統括した蜂田連が土鈴を作って卜占を行ったという伝承から鈴の宮というニックネームがある。

鈴の宮を出て泉北高速の深井駅に向かう。途中工事中通行止めなどで難渋?したが、こういう花々に慰められて無事本日の予定終了。

今日の総歩数 20,873 歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら →穂椋 →等乃伎以降