谷川・一の倉沢をあるく  2012年10月5日

ㅤ♣ きょうだい旅は尾瀬リベンジ行 ♣ㅤ

     

尾瀬は曇一時雨の二日間だったが、今日こそはの願い通り晴れ。沼田の宿の前を走るその名も「日本ロマンチック街道」から「奥利根ゆけむり街道」へ入り一路土合(どあい)を目指す。かつてJR最長のトンネルとして知られた大清水トンネルの入口。今は新しい下り線の駅がトンネル・階段で地下 70mまで 462段の階段を下りるということで有名になってしまった土合駅だが、我々はそれには目もくれず、谷川岳ロープウェイの土合口駅までゆく。

左に見えるのがロープウェイ駅。上方はケーブル終点の天神平に続く天神尾根。しかしわれわれはケーブルには乗らず、トレッキングコースを選択し 9:50スタート。一の倉沢まで片道 3.3km。 トレッキングマップはこちら

谷川岳登山指導センターを通過。案内のオッチャンが「なーに、平坦なハイキングコースです」とご託宣下さった。しかし、この先しばらく九十九折の登り道が続く。

道がなだらかになる。ブナ林の快適な道。ただ快適すぎ。監視用車両が往来するためか、きれいに舗装してある。確かに地道より歩き易いし、保全もやり易いのだろうが。いやいや、文句を言ってはいけない。

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湯檜曽川対岸上に聳える山々。陽の当たっているのは笠ヶ岳(1,852m)か。

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マチガ沢(「出合」は川の合流点を示す言葉なのであえて省略する)到着 10:28。この湯檜曽川沿い右岸にはいくつもの沢が谷川連峰から流れ下って独特の景観を形作る。曰く西黒沢、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢、エトセトラ。

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ススキ。シーズンなのに見かける場所が少なかったのは何故だろう。

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名付けて 「千手観音」。

このあとでもキノコを多く見かけた。

一の倉沢、見えてきた。

着いたよ、バンザ〜イ!

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今日の目的地一の倉沢到着 10:55。衝立岩(ついたていわ:右側正面)をはじめ、覆いかぶさるような岩壁の威容に言葉を失う。基部近くに残雪。中央尾根は雲。ピーク近くに紅葉。人が並んでいるところが870m、ピークが1,974m。1,000m以上切り立っていることになる。 onmouse-記念スタンプ!

蓬峠への道を少し進んでから川沿いの新道へ下りる。落差100m余りを殆ど四つん這いで。Y子さん曰く“今日一番キビシかった”

新道へ下り着く。標識の「蓬峠」は谷川連峰を新潟側へ越える分水嶺で1,525m。7.6km上流。

すぐ一の倉沢「出合」の一つを渡る。水はほとんどないもののその分、岩越えに難渋するY子さん。

新道はこの湯檜曽川畔を走る。度重なる増水であちこち削られ、分断されて巻き道の連続。こんなヒヤヒヤの道(!)もそこここに。(この写真はFYさん提供。謝々

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マチガ沢出合の橋を渡る。渡ってすぐトレッキング道への登り。この登り道はどうやらJRの巡視路らしかった。

この登り道、誰が名付けたか、「キノコ道」。珍しい花もあったがいろんなキノコのオンパレード。

キノコ道にて

キノコ道にて

キノコ道にて

キノコ道にて

キノコ道にて

Y子さんキノコ道を登り終えてホッ。

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帰途トレッキング道から木の間隠れに俯瞰したJR土合駅。上り線プラットホームが右手前に見える。onmouse-up
 下り線ホームは冒頭に書いたとおり右手の山の地下にある。

ということで、ケーブル土合口駅まで戻り、往路を戻る。途中道の駅「水上町水紀行館」で遅昼をしたため、一路富岡へ。関越道に入り、藤岡JCTを経て富岡ICから市内に入る。

旧富岡製糸場。日本初の機械製糸工場で国史跡。このほど世界遺産登録申請することが決まったとのこと。明治の官営工場から企業経営となり廃業後市の管理するところとなって現在に至る。(2014年世界遺産登録/2018年追記)

東置繭所

西置繭所

繰糸場

工場南縁を流れる鏑(かぶら)川。この辺りに下水竇及び外竇がある。((とう)=溝、道)

ブリュナ館

女工館

検査人館

工場を出てから碓井バイパス経由で軽井沢へ。途中否応なく目に飛び込んでくる妙義山。

西軽井沢の旅籠屋さん到着 17:39。お疲れさま。

今日のY子さんの総歩数 16,729 歩    ̄|△| ̄   全体のルートマップはこちら