犬鳴山はセミ時雨  2009年8月27日

♣ 歴史ハイキング“犬鳴山温泉と表行場” ♣

犬鳴山
役小角ノ開基ト伝エラレル
古刹七宝滝寺ヲ中心トセル一連ノ地区ハ和泉砂岩層ガ水蝕ニヨリテ大木川ノ渓谷ヲナシ岩質ノ硬軟層位ノ状態ヨリ両界滝等ノ七飛瀑トナリ奇巌碧潭ハ春花秋樹ト相映シテ自然ノ渓谷美ヲナセリ
犬鳴山ノ名ハ寛平年間ノ義犬ノ伝説ニヨルトイフ
  大阪府史蹟名勝天然記念物等保存顕彰規程ニ依リ名勝トシテ指定ス
 昭和十四年二月六日
         大阪府

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犬鳴山バス停から七宝滝寺の聖山・燈明ヶ岳(558m)を望む。参道は左(右は和歌山県粉河方面への道)

いざ出発。このスギは大阪府下で一番高いのだという。この根元の石碑には【大阪みどりの百選 犬鳴山の渓谷】とあった。

参道に立つ門柱碑。右[従是行者道]左[願有佛守護

両界滝。両界とは「金剛界」「胎蔵界」両部にまたがるのだという。よくわからないが。

瑞龍門

「塔の滝」としているサイトもあるが、同名を写し込んだ某サイトが明らかにこの滝と異なるので、≪同定不能≫としておく。

義犬の墓★宇多天皇寛平二年三月十五日(1,080年前)紀伊の国の猟夫当山の行場である蛇腹附近に鹿を追ったとき、樹間に大蛇あり、猟夫を呑まんとす。猟夫その由を知らず。愛犬しきりに鳴いて猟を遮ぎぬ。猟夫怒りて愛犬を切る。愛犬の首飛んで大蛇に咬みつき共に斃る。猟夫我が生命を守りし義犬を弔わんが為に剃髪して庵を結んで余生をおくりたりと。その事朝聞に達し、一乗山改め犬鳴山と勅号を賜わった。

倶利伽羅大竜不動明王の像。燈明ヶ岳を背にして護摩壇大広場に君臨。(右奥に燈明ヶ岳登山口があった)

護摩壇大広場のすみにあった大黒さん。エエ顔をしてござる。

行者の滝遠望。左の赤い建物は清滝堂。

行者の滝。水行のための鎖が数本ぶらさがっている。【クリックで上部拡大】

Sample

イワタバコ(岩煙草)の花。行者の滝の巌壁に飛沫をあびて数輪咲いていた。

これも行者の滝のそば。歯を見せて笑う役行者ははじめて見る。

行者の滝の頭までのぼる。右へ裏行場、左へ表行場。今日はおとなしく?犬鳴林道へ上がり、路傍の花々を愛でながら帰途に着いた。(以下3点)

ユリ(百合)

クズ(葛)

センニンソウ(仙人草)

七瀧に心きよめて不動尊祈る願いの叶わぬはなし
 ♪ 七 滝 に 心 き よ め て 祈 れ ど も 落 ち た 脚 力 知 る ぞ 口 惜 し き (乃公詠。。。喝!)

 ツクツクボウシとミンミンゼミが競って啼いていた。それで秋なのか、はたまた夏の名残りなのか

今日の総歩数 12,749歩    ̄|△| ̄   ルートマップはこちら