芋ヶ峠から飛鳥川を下る  2002年4月17日

♣ 万葉を歩く“芋峠と飛鳥川の源流” ♣

スタート地点の芋ヶ峠までタクシー分乗で乗りつけ、あとは川沿いに飛鳥まで延々下ってゆくという、大海人皇子逃避行の逆コース。

近鉄橿原神宮=(TAXI)芋峠→役行者石像→栢森・加夜奈留美神社→宇須多岐姫神社→飛鳥川勧請縄A→稲淵→勧請縄B→南淵請安先生墓→飛鳥祝戸公園→石舞台公園=橿原神宮前

【芋ヶ峠】上市への峠。ここが今回のスタート地点。標高約500m。

【いぼ地蔵】峠にある。大海人皇子は芋峠を越えて吉野に逃れた。(いぼ?=いも?)

【役行者像】吉野界隈は役行者の本場だ。

【旧峠道】杉の美林の中を行く。

【栢森への道】ひと山越えると車の通らない道がある。

【加夜奈留美命神社】「かや」に坐す「なるみ(=鳴水か)」の神を祀る。栢森集落の中心。

【加夜奈留美命神社】加夜奈留美命神社(かやなるみのみことのじんじゃ) 栢森村(かやのもりむら)にあり。今葛神と称す。〔神名帳〕〔三代實録〕に出づ。(大和名所圖會) ここで午餐

【鳴水】三つの谷の水を集め栢森集落を流れる飛鳥川の源流「なるみ」。

【勧請女網】これは栢森で飛鳥川をまたいで藁でつくられた女性シンボルを長い勧請縄で掛け渡し、外部からの悪霊邪霊を追い払うための厄除け。

【宇須多岐比売命神社】飛鳥川の上に坐(いま)す「うすたきひめのみこと」を祀る。背後の山がご神体らしい。古いお社だ。 飛鳥川上坐宇須多伎比賣命神社(あすかがはかみにいますうすたきひめのみことのじんじゃ) 稲淵村にあり。今宇佐宮と称す。三箇村の氏神なり。〔神名帳〕に出づ。(大和名所圖會)

【南淵先生墓】南淵請安(みなぶちのしょうあん)は飛鳥時代の学問僧。稲渕に住んだ渡来系の氏族の知識人。中大兄皇子と中臣鎌子は請安の塾に通う道すがら蘇我氏打倒の計画を練ったと伝えられる。

【勧請男網】こちらは稲淵集落の入り口に掛け渡される男性シンボル。毎年1/11に掛け替えられる。

【祝戸より多武峰】ハイキングも終点飛鳥へ。右手遠く多武峰。